コマツ、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムがICTプラットフォーム「LANDLOG」(ランドログ)の提供を秋にも開始。
コマツの建機
コマツはもともと建設機械のICT化に積極的で、建機の状況を把握するセンサをつけて製品を世界に出荷しています。
消耗品や交換の必要な部品の交換時期が来たら、それを察知し、頃合いを見計らって「そろそろ交換してはいかがですか?」と提案してくるとか。
それ、うちの掃除機につけてほしいです。
久しぶりに紙パックを交換しようとしたら、パンパンに膨れ上がったパックが出てきます。
よくそれで吸い込んでいたもんだよ。(いや、吸い込んでいなかったのかも)
とにかく、普段から使っていて、少しずつ劣化する機械は、使っていて、変化に気づきにくいですからね。
悪用防止にもICTは役立ちます。
不正に入手された建機のエンジンを、遠隔でかからなくすることができます。
遠くに持っていっても、GPSでバレバレです。
コマツの建機で情報の先取りも
これらの話は、コマツの人の講演で聞いたわけですが、そのときに、こんな話もしていました。
世界中に出荷されたICT重機を地図上にプロットしてみたところ、ある国の重機がいくつか湖野中に表示されていることがわかったというのです。
私は、浅はかにも、
「ああ、うっかり水に入ってしまって、打ち捨てられたんだな」
などと思ったのですが、そんなアホは世界広しといえども、いません。
水たまりにうっかり突っ込むことはあっても、湖にうっかり突っ込むアホはいません。
そもそも湖に入って、何百メートルも進んで気づかないはずかありません。
コマツの社員が調べたところ、実は、その湖で大規模な開発が始まっていたということです。もともと湖があったところを最近埋め立て、重機が稼働していたということでした。
つまり、コマツは、いち早く外国の大規模開発を察知する能力を持ったということです。
それが分かるなら、新たなマーケティングもやりやすくなります。
それって凄くないですか?
建設業界のアマゾンではないですか。
そのために、少しくらいコストがかかっても、センサをつけた建機を売るのも楽しくなりそうです。