私を現場に連れてって 「みちびき」人工衛星の打ち上げ成功 建設業にも恩恵があるかも

土木、建築のプロダクトは、だいたい地球に固定されます。
いったん作ると簡単には動かせないので、となりの敷地にはみ出さないよう、まずは測量しましょう。

GPSって三角測量だろ? -いえ、違います

測量で使う道具には、トランシット、トータルステーション(TS)、イメージングステーション(IS)などがありますが、今後はGPSが有効になるかもしれません。

GPS(グローバル・ポジショニング・システム)、つまり地球上の位置を測位する技術は、ごく簡単に言えば、座標の分かっている複数の人工衛星からの距離を知ることで、その場所の座標を推定するものです。

「GPSは三角測量をやってるんだよ」

と物知り顔で、説明してくれる方がいらっしゃいますが、違います
人工衛星の信号を受信して知ることができるのは、人工衛星からの距離なんです。
あえて言えば、GPSは三辺測量に近いのです。

本日、日本独自のGPS「みちびき」の人工衛星の打ち上げが成功しました。
これまで、数メートル程度の誤差をもっていた測位精度が、数センチ程度まで、劇的に改善されます。
センチメートル程度なら、構造物そのものの精度管理には使えなくても、ブルドーザーなどの重機で施工する対象物の測量とか、さほど厳密な座標はいらない資材運搬などの場所指定には十分使えます。

大手ゼネコンのなかには、無人施工や自動運搬などに挑戦しているところもあります。
機会があれば、紹介しましょう。

測量と相対性理論

「相・対・性・理・論」。。。
土建業から一番遠い日本語のひとつです。

しかし、GPSに相対性理論は不可欠なんです。

なぜなら、

  • 重力が小さいと時間は進む(一般相対性理論) へぇ!
  • 高速で運動すると時間は遅れる(特殊相対性理論) ほう!

という事実があるからです。

人工衛星のように、高いところにあるものは、地球の中心から離れるため、重力が弱くなり、地上よりも時間が進みます。
一方で、人工衛星は高速で地球を周回するため、地上よりも時間が遅れます。

進んで、遅れて、差し引くと、GPSの時間は進みます。
その差をキャンセルするように、GPSの時計は調整されているわけです。

「地球人ってすごな」、しみじみ思います。

アインシュタイン

ところで、相対性理論で有名になった、ベロだしモジャモジャ科学者のアインシュタイン。
その名「アインシュタイン」をあえて訳すと「ひとつの石」。

建設業の方々、ちょっとだけ、親しみが湧きましたか?

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