「100パイのチーズを取って来い」と言われたら、顔色を変えずに、直径100ミリのT字型の分岐管を探さなくてはならない。
けっして、プロセスチーズを持っていくというモノボケをかましてはならない。
誰も笑わない。
部外者がいると口にするのをためらう「φ」「π」問題
「φ」は「ファイ」です。
ギリシア文字をカタカナで読むのだから、少々の発音のズレがあることは否定しません。しかし、建設業界では「パイ」と読むんです。もはや、文字が違います。。。
たしかに、「100ファイ」は言いにくい。
下唇を軽く噛んで英語風に発音すれば、いくらか発音しやすくなりますが、しかしそんなことをしたら、ほぼ間違いなく「ジョニー」とか「ステファニー」とか、カタカナのあだ名をつけられるでしょう。
なので、私もこの世界にいるときは「ヒャクパイ」「ゴジュッパイ」と言います。
困るのは、ほかの業界の人と話すときなんです。
たとえば、なにかのソフトを作るとき、SEとの会話がこんなことになります。
私:「配管のサイズの選択肢は、この図に書いてあるとおり、ヒャクパイ、ヒャクニジュッパイ、ヒャクゴジュッパイにしてください」
SE:「100ファイ、120ファイ、150ファイですね」
私:「デフォルト値は、、、ぇ、100 プァイ でお願いします」
さらに、仲間から、「あ、いま寄せた」って思われるのが、また恥ずかしくて。。。
で、チーズはどこへいったの?
「チーズ」←「ティーズ」←「ティージ」←「T字」
そうです、チーズ管とは、T字管のことです。
どこにも消えていませんでした。