ウエアラブルで熱中症対策が進んでいる?

前田建設が着衣型のウエアラブル端末

ウエアラブル端末

最初に、疑問をひとつ。

ウエアラブル」ですか、「ウェアラブル」ですか?

私は「ウェアラブル」と5音で発音したほうが言いやすいのですが、新聞には「ウエアラブル」と6音で記述しているものもあります。どっちが多いんでしょうか?

「うえあらぶる」をワープロで変換しようとすると、「上荒ぶる」と出てきたので、これからはウエアラブル端末は、「上、荒ぶる端末」と、畏怖の念をもって取り扱うことにします。

さてさて、
以前に、現場での熱中症対策について書きました。

ウエアラブル端末をもって、医療行為をすること、つまり「熱中症のおそれあり」という診断をすることは、簡単にはできないと説明しました。

また、人を相手に実験をするためには、倫理的な問題がありますから、なかなか過酷環境での人体反応を調べる研究は難しいのですよ。

そこまでやろうと思えば、やはり医療系の従事者や研究者といっしょに開発しなくてはいけません。それが建設業に身を置く研究開発者には難しいのです。

前田建設が一歩踏み出すか

前田建設とミツフジが、熱中症対策のために、着衣型のウエアラブル端末で生体情報を取得し、作業者に異常が起きたことを迅速に検知する技術開発をしていると発表されました。

ほかのゼネコンと同じ壁にぶつかるんじゃないのか?

新聞記事(日刊工業新聞 2017年9月25日)によると、すでに8月から9月にかけ、10人の作業者を対象に、実証実験を行ったとあります。そして、「今後は医療系大学で、現場で取得したデータと、室内で疑似的に熱い環境を設けて取得するデータを基に、熱中症の予兆に関するアルゴリズムを開発し、システム化する」としています。

どこの大学とは書いていませんが、医療系大学といっしょに研究開発を進めることができれば、倫理上の問題も、その先の医療用具としての認可にも、道筋をつけることができるかもしれません。

期待しましょう。

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