ハイテクボールペンと鉛筆

アメリカのハイテクボールペンとロシアの鉛筆

こんな話があります。

宇宙開発を進めていたNASAは、無重力環境ではボールペンが使えないことに気づいた。そこで、多額の費用をかけて、無重力環境でも使えるボールペンを開発した。一方、ロシアは鉛筆を使った。

これはこれで面白いので、この話の真偽はここでは語りません。(真偽に興味のある方は、できるだけ一次資料に近い情報にアクセスしてください)

技術開発をやっていると、往々にして、NASAのようになることがあるんです。

ビッグサイトの展示会で見つけてきた最先端装置やら、流行っているバズワードやらをちりばめて、仰々しい技術開発を行って、現場に見せたら「それじゃなくていいんじゃない?」って言われるようなこと。

たとえば、高所作業車がエレベータシャフトの落下防止塞ぎのデッキプレートに乗ってしまって、墜落死亡事故が起きたことは記憶に新しいと思いますが、ここで高額なハイテクセンサーを高所作業車に付けたり、人工知能で事故を防ごうなんてことは、まあ考えてもいいんですが、、、

床開口の周囲に紙火薬を敷いておくだけでいいんじゃない?

作業車がうっかり開口に近づいたら、パンッってなるだけで、気づくじゃないですか。

火薬はダメなら、風船とか並べておくとかね。
あるいは、開口の端から下の階に向けて、なにか顔に近づくと不愉快なものをぶら下げておくとかね。

とにかく、事故を防ぐことが目的であって、人工知能を使うことが目的にならないようにしなくちゃね。

まあ、異論もあると思いますが、自己満足の技術開発にならないように気をつけたいものです。

独り言でした。

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