スマホはネットワークも複数のセンサーも、まとめて使える便利なプロトタイプデバイス
スマホのセンサー
スマホって、デバイス開発をする人にとっても、非常に有効なツールです。
なんらかのセンサーを使うデバイスを開発しようとするとき、センサーを買ってきて、基板につないで、ドライバをインストールして、プログラムを書きこんで、、、なんてことをするのも一つですが、スマホを使えば、そのへんが随分楽になります。
スマホには、機種によっても異なりますが、概ね次のようなセンサーが搭載されています。
- 気圧
- 磁気
- 加速度
- 近接
- 照度
- GPS
しかも、もちろん、インターネットにも接続できるんですね。
つまり、何らかのセンサーで計測したデータをネット経由でサーバーに送るなんてことが簡単に実装できるんです。
Wi-Fiの機能もプログラムで操作できますから、Wi-Fiのインタフェイスが公開されている市販のデバイスなんかも使えます。たとえば、リコーのTHETAというカメラはWi-Fiで接続して、決められた形式(ここでもJSONが登場)で文字列を送れば、カメラを遠隔操作することができます。詳しくは、リコーTHETAの開発者向けウェブサイトに資料が公開されているので、参考にしてください。
画像処理もできる。CGを表示することもできる。
画像処理プログラムを書いている人には良く知られているOpenCVを使ったプログラムも書けます。スマホのカメラで撮影している画像を、リアルタイムで処理するなんてこともできます。
また、CG(コンピュータグラフィックス)を表示するときに使われるOpenGLを使うこともできます。上に上げたセンサーと組み合わせると、たとえば、気圧が低くなると膨らむボールを表示するとか、スマホを傾けると転がるボールを表示するようなアプリが作れるということです。
自由に組み合わせて面白いアプリを作ろう
ということで、アイデア次第で面白いアプリを作ることができます。
パソコンのプログラミングでは、加速度センサーと表示とが別々になりますが、スマホでは一体で使うことができます。
パソコンでは持ち運びが難しいけれど、スマホなら持ち歩いてデータを収集することもできます。
アイデア次第で面白いことができます。
ということで、プログラミングを勉強して、パソコンの中だけでなく、環境とのインタラクティブ性を持たせたくなったら、Androidスマホを使ってみましょう。
iPhoneでもいいか?
うーん、iPhoneアプリは、ちょいと手続きが面倒なんですね。
コンパイルしてアプリをiPhoneにインストールするためには、インストールできる端末数に制限があるとか、多数の端末にインストールするには開発者として登録しなくちゃいけないとかね。てっとり早くスマホで動くアプリを作ってみたくなったら、Androidをオススメします。
それでは、アイデアを持っている方々、見たことのないアプリを開発すべく、がんばってください。